その他

アビオンに行く途中での出来事。
地下鉄で私と同じぐらいの年の女性が、前に立っていたお爺さんに席を譲ろうとして立ち上がりました。
しかしそのお爺さん、首を左右に振って座ろうとしません。あと数駅だから立っていられる、と言い張っています。
何度かのやり取りの末、その女性は諦めたかのように再び席に座りました。


こういう光景を見る度に「お爺さんも意地を張らずに座ったらいいのにな」とか思います。
お爺さんにも自分はまだまだ平気、大丈夫だ!との自尊心があるのでしょうが、席を譲ってくれた相手に対して拒絶することで、その相手の顔を潰す事になってしまいます。
一度席を立ったのに、またその席に戻るのは酷く気恥ずかしいことですから。
さらに周りの人からも「お爺さん、頑張ってるなぁ」ではなく、「何故そこまで意地をはってるんだろう?」との疑問符付きの視線を投げかけられると思います。
そしてなにより一度拒絶されたら次回以降、席を譲る気がなくなってしまいますから。また断られることを考えると、どうしても二の足を踏んでしまいますので。
以前私に似たような経験がありました。尤も、そのときにもらったのは拒絶の言葉ではなく、「馬鹿にしてるのか!」との一喝でしたが。
例え自分が大丈夫でもその場で席を譲られることによって、周りの空気も穏やかになるし、譲った本人も満足感に浸れるし、譲られたほうも人情を感じられる。
みんな幸せになれて万々歳だと思うのですが。


それとは別に混んでいる電車で目的の駅が来て立ち上がったとき、前にいた人から「ありがとう」とか言われると凄く居心地が悪くなりますけどね。
いや私、席譲った訳じゃないから!目的の駅だから!